たいへんなクセっ毛なので、生まれつきのストレートに憧れる。
小さい頃、「テンプルちゃん」と呼ばれたことがある。テンプルちゃんって何?
小学校では、ある男の子に「もじゃもじゃ」とか「鳥の巣」と呼ばれたことがあるくらいの、すごい天然パーマ。
ありゃー目立つわ。イジメられたり、からかいにあったりしてもしょうがない。だって変に面白い髪形だもん。
で、中学校では、保護者が天然パーマ申告するんだけど、私の場合は不要。
わざわざ美容室でこんな髪型にしないだろっ。
自転車通学用のヘルメット浮くだろっ。
悩んでいろんなシャンプーや整髪料を試したけれど、無駄でした。
でも試さずにいられない。だって、自分の頭の上のことだから。
気になる。悩んでるからなおさら。
短大へ進み、パーマをあてるお許しも出て、ストレートパーマでびゅー。
なんと快適なこと!髪の手入れはこんなにも楽しいものだったとは。
時間かかるし、薬はクサイし、定期的にパーマをあてる必要があるけれど、
シャンプーしやすいし、乾かすだけでいいし、悩みがなくなった(ような気がした)。
新たな悩みがここから始まる…。
髪がパサつく、静電気がたまりやすい、枝毛ができる、艶がなくなる…。
寮生活なので、規則正しい生活で、食事もバッチリ。食物科なので、授業でも栄養バランスOK。
理由がわからない。で、またシャンプーや整髪料を次々に試す日々。
この頃、コンディショナーとかヘアパックを使うようになる。
髪の表面がヌルヌルとしてクシ通りがよくはなるが、根本的な改善には至らない。
ある日、おばあちゃんが、「真佐子ちゃんの髪は真っ黒で、おばあちゃん大好きだったのに。染めちゃったの?流行かねぇ。」って。何気なくぼそって。
自分では「黒髪サラサラ」のつもりが、「日焼けして茶けたような黒髪パサパサ」に。
愕然。ああ、そんなぁ。こんなに大事にしてるのに。
それからは、本当に髪のダメージが心配で、なるべく少ない回数にするよう気を使う。
(しばらくすると、根元ウネウネでその先ストレートという具合になるけど、我慢。)
それでも、年に3~4回になるので、美容室選びは真剣。
髪の扱いがぞんざいだったり、ストレートパーマをあてた経過を観察して、頭皮や髪にちょっとでもダメージを感じたら、次は同じ美容室には行かなかった。
髪の艶がいい人がいたら、何を使っているか美容室はどこかを尋ねて真似した。
(現在、石けん洗髪に至る。)
値段も大事。高いから腕がいいとは限らない。
プロ集団と詠っている美容室も、自分の髪にあわなければ意味をなさない。
癒しの空間である美容室が、私にはストレスだった。
クセっ毛のままでは不便であるが、美容室にいくと髪が痛んで行くような気がしていたから。
せっかく気に入っても2~3回くらい通ったところで、決まってシャンプードライの手抜きが始まる。
長いクセっ毛を洗うのは面倒だろうと思う。
洗い方の手抜きだけでなく、目の前でシャンプー誰がするって押し付けあわれるのって、悲しい…。
ドライヤーの温度を高くすれば早く乾くってものでもないが、そうしたくなる気持ちもわかる。
自分の髪質が悪いんだから、我慢しなきゃ。美容師さんに文句言っちゃ駄目だ。
なーんて思ってたので、黙って静かにしていた。
早く髪の毛の悩みから開放されたかった。
安心して満足して通える美容室を見つけて、早くほっとしたかった。
また次の店を探そうというのは心理的負担で、それに技術保証はない。
髪を伸ばせば、重みでストレートになるよと言われてから、14年経つ。
今は同じ美容室で縮毛矯正を繰り返している。ここの技術は信頼できる。
やっと続けて通える美容室に出会えて、ほっとしている。
愛媛にいても、千葉にいても、東京にいても、神戸にいても、この神奈川の店に通う。
この店へ飛行機に乗ってでも行く。
髪がいい状態だと実感させてくれる店だから。
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